R35 GT-Rを購入したのは2018年の4月でした。
R35はモデルイヤー制です。よって年式が1年違うだけで性格が異なるという特異なクルマです。
その中で何故、MY2012モデルを選んだのか?
そして実際いくらで購入したかを記入したいと思います。
【予算について】
当初の予算は680万円でした。
内訳は4年間での貯金:500万円と前に所有していたクルマの売却金:180万円です。
新車は概ね1000万円以上と予算オーバーでしたので必然的に中古車となったわけです。
ただ中古車になると新車と違い車両代+メンテナンス代が必要になることが想定されます。
当時の680万円で買えるR35はメーカー保証期間は過ぎているクルマしかありません。
それは2021年現在も変わらないと思います。
ですので乗り始めた後のメンテナンス/修理費用も必要となる可能性があります。
さらに欲を言えば、自分好みのチューニングやドレスアップを行いたいので
結局は車両代:680万円まで、メンテなどで100万円がMAXの予算で進めていくことになりました。
ちなみにメンテなどに充てる100万円については生命保険を一つ解約することで確保しました。
【どのモデルを買うのか?】
R35の場合、生産年月が長い(2007年から現在まで)特殊なクルマです。
同時にモデルイヤー制を導入しているので年式によりスペックから細かい仕様まで変わってきます。
そして1番問題なのは新しいモデルほど全てにおいて良いわけではないということです
何故かというと私の使用用途の中に「サーキット走行」が含まれるからです。
結果的にサーキットとメンテナンスのことを考えた結果、MY2012モデルを購入した訳ですが
何故そのモデルに至ったのかをR35の年式別の特徴などを元に解説しようと思います。
【07〜10年モデル:前期】
R35 GT-Rは当時、水野和敏氏に開発・販売に関する全権が委任されており、異例中の異例の中開発されたモデルです。
主に10年までのモデルを前期型と括られています。
ドイツのニュルブルクリンク北コースで鍛え上げられ、世界のスーパースポーツと呼ばれるクルマたちと真っ向から戦えるクルマとして誕生しました。
ただ初期モデルということもありミッションやABS、リレー、内装部品の塗装剥がれにメーターや
オーディオなどの色々なトラブルが報告されておりました。
当時の中古価格は400万円〜550万円で走行距離は5万キロ以下がほとんどで、2~3万キロの車両でも
500万円くらいでカーセンサーに記載されていました。
その中でspec Vのみがプレミアム価格で販売されていました。
いまでは流通しているの見ないですよね〜
【11〜13年モデル:水野氏モデル】
デビュー以来、細かな改良が行われてきたR35でしたが、2011年にビックマイナーチェンジを行い
内外装・エンジン・シャシー等が大幅に変更されました。
また前期モデルで報告されている不具合も殆ど改良されています。(なおフライホイールハウジングは改良されたものの完全に解消とはなっておりませんでした。)
開発もニュルブルクリンク北コースで継続されて行われており、2012モデル、2013モデルまで
水野氏が継続して開発責任者としてR35を進化させてきました。
主に11〜13年までのモデルを中期型:水野モデルと括られています。
その中で新しいグレード「エゴイスト」・「for TRACK PACK」・「Club Track edition」が追加され様々なユーザーのニーズに答えようとしていた時期だったと思います。(2012モデルよりspec Vは廃止)
当時の中古価格は650万円〜850万円で走行距離は2.5万キロ以下が沢山流通していました。
ただ「エゴイスト」・「for TRACK PACK」・「Club Track edition」はほとんど流通していませんでした。
【14〜16年モデル:田村氏モデル】
この年のモデルからR35は大きな転換期となります。
開発責任者である水野氏が日産を退社され、責任者が田村氏に変更となったことです。
R35はこれまで一貫して標準グレードでニュルブルクリンク北コースのタイム計測などを行ってきました。
2014モデルからはみなさんご存知のグレード「NISMO」がタイムアタックを実施し、標準グレードは
ニュルでのテストは本格的に行っておらず、一般道での快適性向上を主眼として開発が行われました。
グレードも整理され「NISMO」・「トラックエディション engineered by nismo」が追加され、
それ以降は特別仕様車の設定はありましたが新しいグレードなどは現在でも追加されていません。
主に14年〜16年のモデルを中期型:田村モデルと括られています。
当時の中古価格は650万円〜1100万円で走行距離も概ね低走行のクルマが多く、流通量も多い状況でした。
「NISMO」はプレミアム価格でほぼ新車価格と同じでした。
これは丁度2017年モデルが発売された直後だったため試乗車・展示車が一斉に中古市場に流れたのが原因だったと言われています。
【2017〜現在】
後期型と言われるモデルですね。
2回目のビッグマイナーチェンジで外装・内装・エンジン・シャシに大きく変更が加えられたモデルになります。
日産のデザインアイデンティティ「Vモーション」を取り入れた外装は素直に観てカッコイイと思います。
このモデルは他に色々と取り上げられている方がいらっしゃいますので割愛致します。
当時の中古価格は1000万円〜新車価格並みの価格帯でした。
【結論:どのモデルが自分に最適だったか?】
【前期型は迷った結果、パス】
当時予算が680万円+予備費的な意味合いでのメンテ費用として100万円準備していました。
前期モデルを購入した場合、予備費抜きで150万円近く予算が余りそれをクルマに使えるという
メリットがありました。
前期型を買うか、中期型を買うかかなり悩みました。
私自身が元整備士だったためなおさらコスパが良かったのも影響しております。
結果的に前期モデルの購入は見送ったわけですが、その理由はどうしても初期モデルということもありミッション(DCT)のトラブルや前期あるあるトラブルなどが発生する可能性があったこと。
それが対策されているかどうかの確認が私の車両の購入のやり方だとできないこと。(この理由については次回のブログでご説明します)
この2点がデメリットであり、上記のメリットよりデメリットの方が自分の中で大きかったので見送りました。
ただ今ではその対策は確立されますし費用もそこまでかかりませんので、そこがわかってるの方であれば前期型を購入されても良いのかなと思います。
やっぱり価格的には若い方でも購入しやすい価格帯ですからね〜
この価格帯であの性能を堪能できるなんていい時代になったもんです。
【中期型11〜13モデルに的を絞る】
上記の理由により、前期型はパス。
中期型の水野氏のモデルである11〜13モデルを購入することにしました。
理由は信頼性が向上したモデルなのと標準車(ピュアエディション)でニュルをテストしていたこと。
つまりノーマルでサーキット走行テストがしっかりと行われた最後のモデルだったためです。
14〜15モデルも予算内で尚且つ流通も多買ったので購入候補として考えていました。
今に続く稲妻ヘッドライトと丸テールのデザインが14モデルから採用されており、
「やっぱ良いな〜」と思っていました。
しかし私の使用目的の一つである「サーキット走行」での不安要素が取れなかったため候補から外しました。
このモデルからサーキットはNISMO。街乗り・一般道は標準車と住み分けがはっきりしており、R35を所有されている方から14モデルの感想を聞くと概ねサーキット走行は13モデルまでの方がオススメとの回答を頂いたことにより11〜13モデルを狙う形になりました。
ある雑誌のレビューには14モデルから「良い意味でレクサス的になった。悪い意味でもレクサス的になった。今までのモデル(13モデル)までは踏んでいけた高速コーナーが踏んでいけなくなった。」
という記事も見受けられたのが理由です。
そりゃそうだろ、サーキットならNISMOかトラックエディションだろ!となりますが予算的に無理だったことが理由なので、そこがクリアできる方だと14モデル以降のNISMOの方がむしろ良いのではないでしょうか?
勿論、チューニング次第でクルマは幾らでも仕様変更することは可能ですが、まずはノーマルでサーキットをある程度走りたかったのも理由です。
決して14モデルが以降の標準車がサーキットを走れないという訳ではありませんし、全国ではガンガン走ってる方もいらっしゃいますので個人の感想という事と捉えられて頂きたいと思います。(笑)
ちなみにサーキットで2021モデル(標準車)の後ろを走行して観察していましたが、なかなか辛そうな動きをしていたので「サーキットを走るよ!」って方にはやはり14モデル以降はトラックエディションやNISMOが良いのかなと思います。
逆に街乗りメインの方だと最新モデルの標準車が1番良いとも聞いておりますので、R35の場合は年式によって大きく変わってくるちょっと厄介なクルマなのかな?と思っております。
【購入したのはMY2012モデル】
結果的に購入したのは12モデルとなったのですが、なぜそうなったのかは次回に続くということで
お願い致します。
ちなみに購入金額はいくらだったかというと乗り出し「735万円」税込でした。
予算ギリギリですね…
【次回:どこで購入したの?信頼できるショップの探し方?】
ということで次回はどこで購入したのか?
をご説明したいと思います。
※因みにアイコンの写真は車屋さんにR35が届いた時の写真です。
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